うつ病の人への声掛けとしてベストな10の言葉を現うつ病患者が紹介.

うつ病の人への声掛けとしてベストな10の言葉を現うつ病患者が紹介.
 
私は7年前に重度のうつ病を発症し、かなり回復はしているものの現在もうつ病と闘っています。
 
そんな私が今回伝えたいこと…それは「言葉」です。
 
うつ病は非常に繊細で神経質な方が発症する傾向があるので、私もそうですがうつ病を患っている人からすると、
周りからかけてもらった言葉って良くも悪くも思っている以上に心に刺さります!!
 
ですので、ちょっとした何気ない言葉ですごく救われることもあれば、反対に症状がさらに悪化してしまう可能性もあります!!
 
そこで今回、「うつ病の人への声掛けとしてベストな言葉」を10個紹介していきたいと思います○
 
自分の周りの大切な方がうつ病を患っていたり、精神的にかなり落ち込んでいて普通の精神状態ではない様子が見受けられたら、
当記事で紹介している類の言葉を何気なく本人に掛けていただければと思います○
 
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うつ病の人への声掛けとしてベストな10の言葉

 

声掛け1 「お疲れさま」

悩んでいる女性を励ましている女性のイラスト

「うつ病はメンタルが弱い人がなる病気」と、いまだに古臭い考えを持っている人がいますが、それは真逆です。
 
様々なことを我慢することができるメンタルが強い人が、ストレスを抱え込み過ぎて我慢の限界を超えてうつ病になるパターンがほとんどです。
 
そしてうつ病を患うと、日常生活のどんな些細なことでも物凄い疲労感が溜まります。
 
私もうつ病の症状がひどかった頃は、朝起きて何をするのか考えるだけでもドッと疲れていましたし、
服を決めたり次の日の準備をしたりなど、頭を少しでも使うようなこと全てに疲れていました。
 
”うつ病になると,それまで普通に出来ていたことがとても難しいことのように感じてしまって非常に疲れやすくなる”
このことを、「支えるこちら側は理解しているよ」ということを伝える意味でも、ぜひ頻繁に労いの言葉を掛けてあげてください★
 
シンプルですがこの言葉でうつ病患者側は、ふと心をなでおろすことが出来ます。
 

声掛け2 「今は休むことが仕事だよ」

うつ病の最大の治療薬は”休息”です。
 
うつ病を発症する直前は、かなりの高確率で休みの充実度が低かったり,休みが満足に取れていなかったりで、
ストレスがとてつもなく溜まっていた状態だったと思われます。
 
なので、「うつ病を患っている人にいかにしっかり休んでもらうか?」ということを考えなくてはなりません。
 
そういった意味で、休みに集中してもらうためにこの言葉を掛けてほしいんです!
 
うつ病は頑張り屋さんがなりやすいので、うつ病を患ってもついつい色んなことを頑張り過ぎてしまいます×
 
その頑張り過ぎるターゲットを”休むこと”に向けてもらうのです☆
 
具体的に何をすればいいか迷っている場合は、下記の記事に書いているような”リズム運動”に取り組んでもらいましょう
 

声掛け3 「元の自分に戻ろうとしちゃダメだよ」

透き通った青空と広大な草原

うつ病を患う人は真面目な人が圧倒的に多いです。

 

そのため、1秒でも早く以前の元気だった自分に戻るためにうつ病の治療に励みます。

 

ですが以前の自分の姿というのは、言葉を言い換えると「これからうつ病を発症する自分」ということですよね?

 

ということは、以前の姿に回復しようとすることは、前に進んでいるようで引き返していることになるんです×

 

この状況を避けるために、元の自分に戻ろうとしないで欲しいことを伝えてあげてください。

 

以前とは違う、うつ病とは縁遠い自分になるために治療に励んでもらいましょう!!

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声掛け4 「あなたがうつ病だと知れて私は良かったよ」

「自分はうつ病を患ったんだ」と知ると、本人はどうしても自分を責めてしまいます。
 
うつ病を患う人は、周囲にとても気を遣うことが出来る傾向があるので、
うつ病になった自分の心配よりも「周りに迷惑を掛けてしまう」というような周囲に対する心配や申し訳なさの感情が強く表れます。
 
そんな時に「あなたのうつ病を知れてよかった」というような言葉を掛けてもらうと、一気に心が楽になります◎
 

声掛け5 「生きながら逃げる道は必ずあるから」

分岐した道を分かれて進む二人

うつ病と常に隣り合わせにある危険な因子…それが「自殺」です。

 

うつ病を患うと、”特別な理由はないけどこの世から消えてなくなりたい” という感情が強くなる「希死念慮」という症状が見られるケースがあります。

希死念慮について→「うつ病の症状『希死念慮』の原因とは一体何なのか?」

 

私も希死念慮の症状がひどかったのですが、この希死念慮は一度考えてしまうと「自分が楽になる方法は死ぬしかない」といった想いにさいなまれてしまいます。

 

この想いに優しくストップをかけるための言葉が「生きながら逃げる」なんです。

 

精神状態の調子が良くならなくても、”この先うつ病を克服していく道はいくらでもある”ということを意識づけてもらうんです○

 

うつ病を患うと精神状態が少し良くなっても何かの拍子でグッと落ち込んでしまうので、
その落ち込んだ時に「死」へと意識が行かないようにぜひこの言葉を掛けてもらいたいです!

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声掛け6 「焦らない、無理しない、我慢しない」

当然のことながら”うつ病を発症した”という事実は、もうどうにも変えることは出来ません。

 

ですからこれから先一番大事になってくることは、”うつ病の再発のリスクをいかに抑えながら治療を進めて快方に向かっていくか” です。

 

そのための大原則として、うつ病と闘う人には、
”治療を焦らないこと” ”ストレスを溜め込まないために無理や我慢をしないこと”を徹底してもらわなければなりません。

 

このことを理解はしていても真面目なので、ついつい「早く治さなければ」と焦ってしまって無理や我慢をしてしまいます。

 

ですので、普段から「焦らない、無理しない、我慢しない」というような声を掛けてもらって、しっかり意識付けていただきたいんです○

 

うつ病は長い年月ストレスを抱えた末に発症する病気でもありますし、再発率も大変高い病気です。
 
本当の意味でしっかり治して、再発のリスクを下げるにはそれ相応の期間が必要だということをこちら側も患者さん側も意識しておかなければなりません!!

 

声掛け7 「うつ病になるぐらい頑張ってたもんね」

肩に手をまわして励ましている様子

うつ病と闘病していると、常に何とも言えない罪悪感を感じてしまいます。
 
この罪悪感の原因というのが「うつ病になったのは自分のせい」だという気持ちです。
 
そしてこの気持ちというのは、うつ病を発症するまでの自分をも完全否定することにつながってしまいます×
 
そこで、「うつ病の発症は以前のあなたに原因があるんじゃない」ということを自覚してもらうために、
うつ病になる以前の姿に対しての労いの言葉を掛けるんです。
 
そうすることで言われた本人は、以前の自分に対しての肯定感が高まり、それが現在の自己肯定感の高まりにもつながって、治療に好影響を与えます○
 
うつ病の治療中はついついこれからのことばかりを考えてしまいがちですが、以前の本人の姿もぜひ褒めて,労ってあげてください☆
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声掛け8 「何かしてほしいことがあったら気兼ねなく言ってね」

ある程度回復してきたら別ですが、基本的にうつ病と闘っている人は、色々なことに対する気力が非常に低い状態です。

 

そのため、「あれがしたい」「これがしたい」という感情や欲求が乏しいです。

 

そんな状態の時に、「何かしたいことはない?」「何かしてほしいことはない?」と聞かれると非常に困るんです。

 

その点を配慮しつつも「私はあなたの味方で、何かあったら協力するよ!」という姿勢を示すためにこのような言葉を掛けて欲しいんです○

 

うつ病の人からすると、この言葉を掛けてくれる人に対して、近からず遠からずのとても心地良い関係性が感じられます★

 

声掛け9 「気が向いたらで良いからまた○○(楽しいことや興味のあること)しようね」

植木職人のイラスト
うつ病を患って気力が落ちている状態のときに、楽しいことや今まで興味のあったことをするのは逆に精神面に負担が掛かります。
 
そのため、たとえ良かれと思っても、無理やり連れだすようなことは基本的にNGです。
 
だからといって、うつ病になる以前楽んでいたことや興味を持っていたことに対して完全に封をしてしまうのもよくありません!!
 
そこで「気が向いたら」という前置きを置いて、楽しんでいたことや興味のあったことをまたしたいというようなニュアンスの言葉を伝えるんです★
 
そうすると、精神面に負担を掛けることなく自然な形で楽しんでいたことや興味のあったことを連想させてあげることが出来るんです◎
 
自発的に楽しいこと,興味のあったことに前向きに取り組めるよう、変なプレッシャーを与えないこのような言葉を重ねて掛けてあげてください!!
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声掛け10 「私はあなたの気持ちを理解してあげることは出来ないけど一緒に乗り越えようね」

うつ病という病気は、とてつもないストレスや苦悩を誰にも打ち明けられずに自分で抱え込むことによって引き起こされる病気です。

 

ですので、自分の気持ちを,さも理解しているような言葉を掛けられると、
「あなたに一体私の何が分かるんだ」というようなネガティブな捉え方をしてしまいます⤵

 

そこであえて正直に「私はあなたの気持ちを理解することは出来ないけど」というふうに伝えることで、
「この人は正直に向き合ってくれている」という感情が芽生えて、信頼しやすくなったり安心感が持てるようになります○

 

病名は”うつ病”と一くくりにされていますが、うつ病はうつ病でも発症するに至るまでの経緯は人それぞれ全く違います!!
 
うつ病と闘っている人に無理に寄り添おうとすることは逆効果になりますので、なるべく自然体で向き合うようにしてください★
 

最後に

今回はうつ病の人に掛けてもらいたい言葉を紹介してきましたが、あなたの大切な人に対する気持ちがあればきっと伝わるはずです★
 
ただしこれだけは忘れないでください!!
うつ病と闘っている人にとって、あなたの元気な姿や今まで通り接してくれる姿が何よりも喜ばしいことです○
 
くれぐれも心配のし過ぎで体調を崩してしまったり、あなた自身が無理をし過ぎないようにしてください。
 
あなたとあなたの大切な人の幸せが増えることを願っています☆彡
 

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