死を意識する具体的な理由がなく、ただ漠然と「死にたい」という気持ちが一定期間生じている状態の『希死念慮』
うつ病の症状『希死念慮』の原因について
原因1 セロトニン分泌量の減少.
ご存知かもしれませんが、セロトニンとは神経伝達物質の一種で、別名「幸せホルモン」と呼ばれているものです!
この幸せホルモンのセロトニンの分泌量が減ってくると、日々の生活の中での喜びや幸せ、楽しさなどのプラスの感情がどんどん減っていきます。
そうすると、生きていること自体が楽しくなくなり、「何のために生きているのか?」という想いがどんどん強くなっていきます。
こうしたセロトニンの減少による影響で希死念慮へと繋がっていくわけです。
セロトニンの減少は、希死念慮の症状を引き起こすだけでなく…
【身体的症状】 睡眠障害・摂食障害・疲労蓄積・免疫力の低下.
【精神的症状】 集中力の低下・緊張が解けない・怒りっぽくなる・感情的,衝動的になる・イライラしやすくなる.
などの様々な症状をも引き起こします×
私も希死念慮がひどい時は、1日の中で楽しい時間など一切なく、笑顔も忘れ、ただただ死だけを意識していました。
希死念慮の原因としてももちろんですが、人間にとって悪影響しかない”セロトニンの減少”は要注意です!!
セロトニンの分泌量を増やすには、カラオケやリズム運動、深呼吸や朝に日光を浴びることなど、身近な行動で増加させることが出来ます♪
他にも、サプリメントでも簡単に! 安全に! 確実に! セロトニンを摂り入れることも可能なので、メンタルが不安定な方は検討してみる価値アリですよ☆
参考記事→「うつ病闘病生活7年目の私が、メンタルサプリを3つ紹介します☆」
原因2 小さなストレスの蓄積.
希死念慮と似たような意味で「自殺願望」という言葉がありますが、この二つの決定的な違いは、具体的な理由が有るか無いかです。
自殺願望というのは、死を考えるキッカケとなるような明確な理由があるのですが、希死念慮にはそれがありません。
ただし、だからといってなにも理由が無いというわけでは決してありません!!
人によっては気にならないような小さなストレスがいくつも積み重なって、希死念慮という症状を引き起こしている可能性があるんです!
死を考えるに至る具体的な大きな理由が無いだけで、本当は数えきれないほどの小さな理由が合わさっているということです〇
”希死念慮”はたくさんの要素があるため、治療をしても中々良くなっていかないというケースが多いです⤵
参考記事→「ストレスを溜めない方法とはストレスをろ過して受け流すことです☆」
原因3 「理性」の働き過ぎ.
実は動物の中で、自ら死を選択するのは人間だけで、他の動物はいかに生きるかだけを考えています!!
これには様々な理由がありますが、その中でも大きいのが「理性の働き」です。
人間以外の弱肉強食の動物の世界では、自分が生きるためには手段を選ばず、敵を襲って食べたりしますが、人間界ではあり得ませんよね。
それはなぜかというと、人間特有の”理性”でそういった感情を抑え込んでいるからなんですよね☆
そのため、この理性が働かなくなった人が、犯罪を起こしたり最悪の場合は人を殺めてしまったりするわけです×
ですが逆に、人間特有の”理性”が働き過ぎると、「生」というものを抑え込み過ぎることになるので、反対に「死」を望むようになるんです!!
よく殺人事件で「相手を殺して自分も死ぬつもりだった」という類の犯人の供述を聞いたことがあると思いますが、
実際に相手は殺せても”自分”は死ねてないんですよね。
これも理性が無くなって人を殺めることは出来ても、結局生きるための理性の欠如なので、自分が死ぬことは出来ないんですよね。。。
人間界ではなくてはならない”理性”ですが、この理性が働き過ぎて、ただ漠然と「死」を望むようになるというケースも希死念慮が表れる原因として考えられます!
特に正義感が強い人や社会の秩序やルールを順守する人、「○○してはいけない」という想いが強すぎる人などは、理性が働き過ぎて希死念慮が表れる人が多いんですよね。
理性が崩壊してしまうことは、もちろんあってはならないことですが、自分の理性に蓋をし過ぎることもよくありません×
迷惑を掛けない範囲で、自分を解放する術を身に付けることも非常に大事ですね♪
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以上の3つの原因が、希死念慮を引き起こす大きな原因として考えられています。
最後に
「希死念慮」という症状は具体的な理由がないというだけで原因不明という風に扱われがちですが、突き詰めると今回紹介したような明確な原因があります○
ですので、”原因が無く死を望むことはない”ということは、”その原因を排除すれば希死念慮の気持ちは収まっていく”ということです!!