うつ病と適応障害の違いとは? 微妙な3つの違いを説明します☆

うつ病と適応障害の違いとは?
微妙な3つの違いを説明します☆
 
まず初めに、うつ病と適応障害は別物ではありますが、キッパリ切り離して考えられるほどの絶対的な違いがあるわけではありません。
 
ですが、微妙ながらも明確な違いがあることは確かです○
 
その違いについてこれより、うつ病も適応障害も経験した私から解説させていただきたいと思います!!
 
この違いが理解できていないと、どちらかの病気が発症した時に適切な治療を受けるまでに時間がかかって重症化してしまったり、
再発の予防ができずに同じ苦しみを何度も何度も味わってしまう可能性が高くなる
ので、ぜひ知ってください○
 
なお、うつ病や適応障害というのは人それぞれ細かい原因や症状などがまるで違います!
 
ですので、当記事の内容が全てのうつ病・適応障害の方に当てはまるものではないということは理解していただいたうえで読み進めてください。
 
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うつ病と適応障害の3つの違い.

 

違い1 ストレスから離れた時の精神状態.

「STRESS」と赤鉛筆で書かれている

人間は何も特別なストレスを受けていないときに大きく精神状態が乱れることはありませんので、
うつ病も適応障害も、必ず何かしらのストレスや原因があって症状が表れます!!

 
この部分は両者とも同じなのですが、違いが出てくるのはこの後で、症状を引き起こす原因となっているストレスが軽減した時に違いが表れます★
 
うつ病の場合…発症の原因となるストレスを取り除いても症状がそれほど変わらない(良くならない)。
適応障害の場合…発症の原因となるストレスを取り除くと比例して精神状態も良くなっていく。
 
うつ病は慢性的なストレスを受け続けて徐々に症状が表れてきて、その症状が強く出てくることで発症に気付くケースがほとんどです。
 
ですので、うつ病を発症した時にはかなりのストレスの蓄積がある状態になっているため、
発症の原因となっているストレスを取り除いても中々素直に症状が良くなる反応が見られないんです。
 
一方で適応障害はストレスを受けてから比較的早い段階で強めの症状が表れるので、ストレスがあまり蓄積されていない状態で発症に気付くことが出来ます○
 
そのため、発症の原因となっているストレスを取り除くとそれに伴って精神状態も良くなりやすいんです○
 
このようにうつ病と適応障害は、原因となっているストレスから離れた時の反応に違いが見られます○
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違い2 楽しんだり喜んだりのプラスの感情が有るか無いか.

マイナス記号の中でプラスの記号を持っている男性
うつ病の基準の1つとして、”一日中憂うつな気分が続いている状態が2週間以上続く”ということが挙げられます。
 
要するに、ご飯を食べたり,好きなテレビを見たり,友達と遊んだりなど、今まで楽しめていたものが楽しめなくなるんです。
 
ただし!
うつ病の中でも、異常なハイテンション状態を有する双極性障害や、適応障害同様にプラスの感情を有する新型うつ病などがあります!!
 
ですので、一概に”うつ病=プラスの感情が無い”とは言えませんが、一般的にイメージされているうつ病に関しては、発症すると楽しみや喜びといった感情は消えます。
 
しかし適応障害は、ストレスとなるものから離れると精神状態は落ち着くので、それまで通り楽しんだり喜んだりなどの気分が上がるタイミングがあるんです○
 
一日中気分が上がることがないのがうつ病で、ある特定のストレスを受けている状態以外であれば気分が上がることがあるのが適応障害といったイメージです!
 

違い3 脳の神経伝達物質の働き. (薬の効き具合)

輝いている脳

うつ病をはじめ,精神疾患のことをよく世間では「心の病」と表現・イメージされていますが、実際に人間の体に”心”という部位は存在しません×

 

では一体、うつ病は体のどの部分が異常をきたしている病気なのか? というと、「脳」なんです★

詳しくはこちら→「心の病とは脳の病気のこと!! そもそも人間に心という部位はない×」

 

うつ病は脳の神経伝達物質の働き,いわゆる脳の指令などに異常が生じることで、感情がなくなったり,それまで普通に出来ていた行動が出来なくなったりしてしまうんです。

 

一方で適応障害は、それほど脳に異常が起こっていなかったり、大きなストレスを感じている時のみ脳の神経伝達物質が一時的に異常を引き起こしていたりします。

 

仮に一時的に異常が生じていても元通りになるのであれば、それは正常な働きとも捉えられます○

 

そしてうつ病の治療の一環として薬によって症状を改善させていく投薬治療がありますが、薬の多くは脳の神経伝達物質を正常にする目的で処方されます!!

 

この点においても適応障害は、脳の神経伝達物質に異常が出ても自力で正常に戻るので薬があまり有効に働きませんし、仮に投薬治療をするにしても軽めの薬を用いることになります。

 

適応障害も症状が出ている以上、何かしら脳に異常が生じていると考えられますが、うつ病に比べるとその異常のレベルは低いということが言えるでしょう○

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最後の一言

今回の記事を通して、なんとなく”うつ病は重い病気、適応障害は軽い病気” という印象を受けたかもしれません!
 
ですがその考え自体が、うつ病を重い病気にして適応障害を軽い病気にしてしまっています×
 
もちろん適応障害の方がうつ病よりも様々な面で比較的軽いですが、だからといって決して放っておいていいものではありません。
 
うつ病が骨折とすると、適応障害は骨にヒビが入った状態です。
 
そのままの状態を続けていると必ずポキッと骨は折れてしまいますし、ヒビの部分をかばって生活していると何かしらで別のどこかに悪影響を及ぼします×
 
必ずしも適応障害の延長線上がうつ病というわけではありませんが、この両者は非常に近い関係にあることは間違いありません。
 
そしてうつ病のレベルまで症状が進行していることに気付いた場合は、その瞬間から今までの生活を変える必要があります!!
 
うつ病かもと思ったらまずはとにかく休み、そして病院へ行き、一刻も早く治療の道を歩みましょう☆
 
うつ病や適応障害といった精神的な病気や症状の正しい理解を深めて、幸せに過ごせる時間を増やしていただければと思います♪
 

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