「抑うつ状態」と「うつ病」の決定的な違いについて
● 両者の決定的に違う点とは?
まず結論から言いますと、「抑うつ状態」と「うつ病」の決定的な違いは、 ”症状” と ”病気” の違いです!!
「抑うつ状態」が”症状”で、「うつ病」が”病気”です。
これをもっと身近な分かりやすい言葉で例えると、水分不足と熱中症の違いと同じです!
水分不足というのは体に起こっている症状のことで、その状態が続いたり他の要素と組み合わさって、熱中症という病気になります。
喉が渇いたとき、「水分が不足してるなぁ」と思ったとしても、「熱中症になってしまったなぁ」とは思いませんよね?
この関係性というのが、抑うつ状態とうつ病の関係にも言えるんですよ☆
気分が沈んだり気力が起きなくなったからといって、いきなり「うつ病」という病気に結びつけるのではなく、
「抑うつ状態」という症状が出ているという認識が正しい認識となります!
そして抑うつ状態の症状が一定期間続いたり、他の精神的な症状が表れ出した時に、ようやくうつ病という病気として認識していくことが正しい流れです○
うつ病かもしれないと思ったらチェックしてほしい7つの症状とは? ”約5人に1人が生涯に一度はうつ病になる” と言われているぐらい、うつ病は身近な病気となっていますし、どんどんうつ病を患う人は増えています!! ということは同時[…]
他にもこの両者と似たような関係にあるのが、腰痛とヘルニアの関係です。
腰痛そのものは腰が痛いという症状ですが、ただ単に筋力の低下による腰痛の可能性や、長時間のデスクワークによる腰痛の可能性もあります!
要するに、普段の生活を改善させるだけで治る可能性が十分にある状態というわけです〇
その状態から原因として考えられる部分を改善しても腰痛が良くなっていかないとなると、ヘルニアという病気の可能性が出てくるというわけです!
抑うつ状態も腰痛と同じで、単なる一時的なものであったり、何かのきっかけで改善する可能性を秘めている状態なんです〇
ですが、抑うつ状態の症状に改善の傾向が見られず、本格的な治療が必要な状態というのがうつ病という病気になっている状態ということになるんですね★
「抑うつ状態」と「うつ病」の両者の関係性を要約すると…
「抑うつ状態」という症状が出る原因の一部に「うつ病」という病気があり、
「うつ病」という病気の症状の一部として「抑うつ状態」という症状がある。
ということになります!
この説明を聞くと、抑うつ状態とうつ病の違いをスッキリ分かっていただけたと思います♪
では最後に、抑うつ状態の ”抑” とは一体どういう意味なのか? ということについて説明させていただきます○
● 抑うつ状態の”抑”とは?
「うつ病になった」と勘違いさせないためなんです!!
患者さんからすると「あなたはうつ病です」と言われたと思うでしょう☆
「ん?抑…うつ?」となって、診断の意味が正しく伝わる可能性が高まりますよね〇
最後の一言
残念ながら日本では年々うつ病の患者数が増えており、今では「5~6人に1人が一生のうちに一度はうつ病になる」と言われています。
さらにこれは同時に、”抑うつ状態の人も激増している” ということを物語っています。
それだけ精神疾患はかなり近い存在になっているということなので、
抑うつ状態とうつ病の違いを知ること以外にも、もっと精神的な病気のことについての理解を深めてくださいね☆彡