「なぜうつ病の再発率は高いのか?」5つの理由を解説します★

「なぜうつ病の再発率は高いのか?」5つの理由を解説します★
 
私は7年前に過労が原因で重度のうつ病を発症し、現在も闘病しています。
 
そんな私から今回お伝えしたいこと…それは「うつ病の再発率が高い理由」です。
 
日本ではうつ病を患う人がどんどん増加しており、いまや ”5人に1人は生涯で一度はうつ病になる” と言われているぐらい身近な病気となっています。
 
症状も決して軽くない病気であるうつ病ですが、さらに恐ろしい特徴が「再発率の高さ」です。
 
うつ病を初めて患った後に再発する可能性が約60%一度再発した後に再発する可能性が約70%
二度再発した後に再発する可能性が約90%、と非常に高い再発率を伴っているのがうつ病です×

 

しかし、「なぜうつ病はこんなにも再発しやすい病気なのか?」それには大きな5つの理由がありました。

 

その理由についてこれより解説していきたいと思います。

 

うつ病は再発すればするほど症状が重くなっていく可能性があります。

 

ですがこの理由さえ知っていれば、うつ病の再発を防ぐことができて再発率をガクッと下げることができますので、
うつ病の再発率が高い理由を知らない方は自分の身を守るために必ず覚えてください★

 

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うつ病の再発率が高い5つの理由

 

理由1:発症するきっかけが無数にあるから.

様々なことを考え込んで悩んでいる女性

うつ病は、仕事や人間関係がうまくいかなくなることや、日常生活のあらゆる細かなストレスが溜まることなどによって発症します。

 

さらにそういったネガティブな原因の他にも、
昇進や結婚、新たな家族の誕生や新居への引っ越しなどのポジティブな環境の変化によっても発症する可能性があります。

 

他にも細かく突き詰めていけば、うつ病を引き起こす原因というのは無数にあります!!

 

例えば私のように、過労が原因でうつ病を発症したとします。

 

ですが実際には過労だけでなく、昇進や結婚などの過労に隠れた他の原因があったとすると、
一番の原因である過労を改善させたとしても他の原因がまだ残っているので再発する可能性は大いにあります。

 

このように、うつ病を発症する大きな原因以外の細かな要素も重なってうつ病を発症した場合、
大きな原因を取り除くことに重きを置いてしまうので、回復したかと思っても残された細かな要素によって再発してしまうのです。

 

このいった再発を防止するためには、

・うつ病を発症するに至った原因を細かく分析する。

・「自分がどういったことにストレスを覚えるのか?」ということについて深く理解する。

といった根本の問題をうやむやにせずに治療に励んでいく必要があります!

 

理由2:症状の悪化や改善が自分でしか判断できないから.

何か考えが閃いた人のシルエット

うつ病をはじめとする精神疾患は外傷があるわけではないので、表面上に表れてくるよほどの症状がない限り、
症状の改善や悪化などは第三者から正確に判断することができません×

 

精神疾患の治療のプロである病院の先生でさえもそれは不可能なので、患者の話を聞いて治療を進めていく形をとります。

 

ということは、症状がある程度落ち着き、患者サイドから「もう大丈夫!!」と言えば、
気になる点がない以上,先生も「いや、まだ治療が必要です!!」とは言えないということなんですよね。

 

骨折した際にはレントゲンで骨のくっつき具合を見て判断することができますし、熱が出た際は体温計で熱を測れば正常に戻ったか一目瞭然です。

 

ですがうつ病の治療の場合、指標があるわけでも,”どのような状態になれば大丈夫”といった基準のようなものもありません×

 

まだ完全に治ったとは言えない精神状態なのにも関わらず、症状が少し良くなったことで「完全に回復した!!」と勝手に判断してしまい、
通院をやめたり、先生に良い報告ばかりしていると再発のリスクは高くなります。

 

このような再発を防ぐためには、

・自分の症状をいかに客観的に見れるか?

・自分の症状の様子をいかに包み隠さず先生に報告できるか?

ということが重要なカギとなります!!

 

この精度が高ければ高いほど、正しい治療を受けられる可能性も、病院の先生が正しい症状の経過判断をすることができる可能性もアップするので再発防止につながります⤴

 

そのためには、自分でもうつ病の症状を把握しておきましょう→「うつ病 (大うつ病性障害) の診断基準となる症状を紹介します.」

 

理由3:うつ病になりやすい性格を簡単に変えることができないから.

「can`t」の文字を破る手

「真面目」「神経質」「完璧主義」など、うつ病になりやすい性格というのは確実に存在します!!

参考記事→「うつ病になりやすい代表的な性格と,各性格のうつ病の予防法について」

 

同じ仕事をしていても性格によってストレスの感じ方はまるで変わってきますし、人間関係での悩みやすさも性格でかなり差が出ます。

 

もし仮に仕事のストレスが原因でうつ病を発症したとすると、同じ仕事をしたまま性格を変えてストレスを感じないようにすることなんてほぼ不可能ですよね。

 

ということはうつ病の発症の原因が仕事のストレスの場合、休んで症状が改善したとしても、
同じ仕事に戻ったらまた同じようにストレスを感じてしまって再発する可能性が非常に高くなります。

 

仕事の環境が変わったとしても、自分の考え方や意識が変わったとしても、根本の性格は中々変えることはできません×

 

このように、うつ病を発症した人は「うつ病を発症しやすい性格の持ち主」ですので、回復したとしても以前とさほど変わらない環境に戻ってしまうと再発のリスクは高まります。

 

こういった再発を防ぐためには、

「元の自分の姿に戻ることを目標としない」

という意識を持ちながら治療を進めていくことが非常に大事になってきます☆

詳しくは下記の記事で説明しています↓

▼参考記事▼

うつ病の人が復職後、再発しないために必要な6か条について☆ 「復職したいけど再発が心配だなぁ」「○月から復職するけど再発しないかなぁ」「復職して△か月経つけど、再発せずにこのまま続けられるかなぁ」といった[…]

 

理由4:様々な種類のうつ病があり、併発する可能性があるから.

医師が診断書を書いている様子

世間一般で「うつ病」とイメージされているのは、”大うつ病性障害” という,数あるうつ病の中の一種です。

 

「うつ病」と一口に言っても、双極性障害や非定型うつ病、仮面うつ病や季節性うつ病など、実に様々なうつ病が存在しています。

 

そしてこれらのうつ病は併発する可能性が十分に考えられ、それぞれのうつ病によって治療方法も変わってきます。

 

ですので、表面上では”大うつ病性障害”というオーソドックスなうつ病の症状が出ていて治療を重ねて改善したとしても、
実は軽度ながらも他の種類のうつ病も併発していたため、

大うつ病性障害は改善したが、隠れていた他のうつ病の治療はおろそかになっており、軽度だったうつ病が悪化して再発した」というケースが起こり得るのです。

 

症状が全く違ううつ病であれば併発していることに気付く可能性は高いですが、症状が似ているうつ病が多くあるため、こういったことが引き起こってしまいます。

 

このような再発を防ぐためには、

・しっかりと細かい症状まで先生に話して、より正確な診断・診察・治療をしてもらうこと。

・「他のうつ病の症状が自分に表れていないか?」ということを自分自身でもチェックすること。

が大事になってきます☆

 

他のうつ病の症状については下の記事で知識を深めていただければと思います。

▼参考記事▼

うつ病の種類と各うつ病の症状の特徴を、うつ病経験者が紹介★ うつ病という言葉は総称で、実際には多くの種類のうつ病があります!! それは、うつ病といっても原因や症状や治療法がそれぞれ違うからです☆&nb[…]

 

理由5:完全に治るまでには思っている以上に時間を要するから.

青・赤・黒の目覚まし時計

まず初めに、うつ病の治療は想像以上に時間を要します。

 

基本的に、症状が重いほど ・治療に取り掛かるまでに時間がかかったほど、治療に要する期間は長くなる傾向があります。

 

先ほど、うつ病になりやすい性格があると言いましたが、うつ病を発症する人の多くはとても真面目な人が多く、責任感が強い人が多いです。

 

ですので、うつ病を患っても「早く元の生活に戻らなきゃ」「早く仕事に復帰しなきゃ」といったような焦る気持ちを抱く人が非常に多いんですよね。

 

しかし、中途半端に焦って以前の生活を始めることは、骨折をして骨がまだ引っ付ききっていないのに激しい運動を再開することと同じです。

 

その中でもうつ病は想像以上に治療に期間を要する病気なので、治療を焦れば焦るだけ再発のリスクは上がってしまいます。

 

このように焦りによるうつ病の再発を防ぐためには、

「うつ病の治療には自分が思っている以上の期間を要する」ということを十分過ぎるくらい理解して、焦りにブレーキを踏みながら治療を進めていく

ということが必要になってきます!

 

また、うつ病を発症する原因は性格の要素が大きいので、性格を簡単に変えることができない以上、
「自分は常にうつ病と隣り合わせである」という危機感を持っておくことも大事ですね★

▼あわせて読みたい▼

うつ病の適職 5選☆うつ病回復期の人におすすめの仕事とは? 私は7年ほど前に仕事 (過労等) が原因でうつ病を発症しました。 現在はかなり回復していますが、まだ闘病中です!! そんな私から今回、「うつ病の再発のリ[…]

 

最後に

苦しい思いをしてうつ病を患い、精神状態が不安定な中治療を重ね、ようやく回復したのにもかかわらず、また同じ思いをするなんてやるせなさ過ぎます×

 

ですが残念ながら「再発になりたくない」という想いだけでは再発を防ぐことは出来ません。

 

今回紹介したように、

・うつ病を発症するに至った原因をしっかり分析する。

・回復途中で治療を終えないように先生に事細かに状況を話す。

・うつ病になりやすい自分の性格を理解して治療に励む。

・複数のうつ病を併発していないかをチェックする。

・うつ病の治療は想像以上に期間を要するということを理解して決して焦らない。

というようなしっかりとした再発防止策をとることが必要です!!

 

うつ病という辛い病を繰り返さないように最大限努めて治療するようにしましょう☆

 

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