躁うつ病 (双極性障害) が有する4つの症状とは?

躁うつ病 (双極性障害) が有する4つの症状とは?
 
一般的なうつ病の症状としてイメージされている”気分の落ち込みなどのうつ状態”と、
その対極の”ハイテンションな状態の躁状態”を併せ持つ気分障害が躁うつ病(双極性障害)
です。
 
そしてこの躁うつ病を発症すると、全く違う4つの精神状態を行ったり来たりします!!
 
一般の方には中々理解しがたい躁うつ病の4つの症状、、、
 
今回は躁うつ病になると表れる4つのそれぞれの症状について、うつ病闘病歴7年の私が分かりやすく解説していきたいと思います☆
 
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躁うつ病 (双極性障害) が有する4つの症状

 

1、躁(そう)状態

月をバックに大きくジャンプをしている人たち

躁うつ病の代表的な症状が”躁状態”なのですが、簡単にいうと”異常なハイテンションを保ち,活発に行動し過ぎる状態” のことです!!

 

この ”異常” ”過ぎる” というのが躁状態を考えるうえでのポイントで、世の中にはテンションが高くて活発に行動をする人はたくさんいます。

 

ですが躁状態は、常識的なレベルを超えた状態なのです。

 

全く寝ていなくても異常に活動し続けられたり、休憩をとらなくてもずっと動き回ったり喋ったりするような状態です!

 

これだけだと迷惑が掛からないので病気の症状とは言えませんが、躁状態が症状といわれる所以は、
気分が高揚し過ぎて理性が著しく欠如してしまい、次のような行動を起こしてしまうからなんですよね。

● 腹が立つと平気で物を壊す.

● 罪悪感なく相手が嫌がることをする.

● かなり社交的になり、知らない人でも構わず喋りかける.

●  後先考えずに辞表を出すなど、重大な決断を軽い気持ちでする.

● 全財産をギャンブルにつぎ込んだり、高価な買い物を躊躇なくする.

● 自信に満ち溢れてはいるが、責任感がないため途中で簡単に投げ出す.

 

このように一般社会で生活するために必要な理性のバランスを保てていない状態が2週間以上続くようであれば、躁うつ病の躁状態が疑われます!

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2、軽躁状態

夕日をバックに手を広げている女性

軽躁状態とは文字通り、先ほど紹介した躁状態の比較的軽度な状態のことを言います!

 

軽度だったら良いじゃん!!

と思うかもしれませんが、軽度ということが足を引っ張って躁うつ病の症状として気が付きにくいという側面があります⤵

 

そうなると発見が遅れてしまって症状が重くなり、治療に時間がかかってしまうという負の流れが引き起こってしまうのです!!

 

しかも軽度だからといって人に迷惑を掛けるような行動をしないか? というとそういうことでもありませんし、理性は少なからず欠如している状態です。

 

ですので、周囲に迷惑をかけても悪びれない様子が垣間見えたり、気分の浮き沈みがいつもより激しくなっていたりします!!

 

「なんだかテンションは高いし活発に行動しているけど、いつもと比べるとなんだか様子がおかしい」
というような状態が軽躁状態を表す言葉としてふさわしいかもしれません★

 

3、うつ状態

顔を手で覆って泣いている女の子

うつ状態とは、いわゆる一般的なうつ病の症状が出ている状態のことです!

 

特別、躁うつ病特有のうつ状態の症状があるわけではありません。

▼一般的なうつ病の症状に関してはこちらの記事▼

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先ほど紹介した躁状態や軽躁状態とは真逆の症状が見られている状態です。

 

異常に活動的な躁状態から、気分が沈み込んで何もする気が起こらないうつ状態の振り幅がかなり大きいので、
周囲から見ると、浮き沈みが激しくて近寄りがたく、どっちが本当のその人の状態か分からないというような印象を受けるでしょう!!

 

4、混合状態

昼と夜が合わさったマーク

混合状態とは、躁状態や軽躁状態の活発な状態と気分が落ち込んでいるうつ状態の両方の状態を有している状態のことです!

 

心は躁状態で活発的に行動したいと思っているのに、体がうつ状態で行動を起こすことを拒否していたり、
反対に、心はうつ状態で何も行動したくないと思っているのに体は躁状態でアクティブに活動しているような状態です。

 

特に、体は元気なのに心が落ち込んでいる状態の時というのは、自殺の行動を起こしてしまいやすい状態にあるので、非常に危険な状態といえます!!

 

躁うつ病の状態の中で一番周囲から理解されにくい状態です。

 


以上の4つの状態が、躁うつ病を発症した時に見られる状態です★

 

そして躁うつ病【双極性障害】には、Ⅰ型Ⅱ型という概念があります!

・うつ状態と躁状態を行ったり来たりする躁うつ病【双極性障害】のことを、双極Ⅰ型.

・うつ状態と軽躁状態を行ったり来たりする躁うつ病【双極性障害】のことを、双極Ⅱ型.

ですので、うつ病の症状が比較的深刻なのが双極Ⅰ型で、症状は比較的軽いがうつ病だと気付きにくいのが双極Ⅱ型という風に分類されます。

 

最後の一言

基本的に躁状態や軽躁状態の時にはハイな状態なので、冷静に判断して”病院に行く”という選択肢を持つことが出来ません×

 

調子が良すぎる状態があるがゆえにうつ病だと気付かず、病状がかなり進行してしまってから躁うつ病だと気付くケースも非常に多いです⤵

 

なので、自分だけでなく周りの人で、

 

「そんなひどい行動をするような人だと思わなかった」

「何か最近テンション高すぎていつもの○○さんらしくない」

 

と思うようなことが増えれば、躁うつ病を疑う必要があります!

 

もし少しでも気になるようなことがあれば気軽に病院に行ったり、病院へ行くことを勧めたりしましょう!

 

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