体が痛くなる鬱病の正体.
仮面うつ病の大きな4つの症状の特徴
特徴1 不定愁訴.
身体的な症状が精神的な症状にマスク(仮面)をしてしまうことから、仮面うつ病と言う名前が付いています!
今回は15種類の具体的な症状を挙げましたが、この他にも細かい症状があり、
そのすべてを含めると仮面うつ病の不定愁訴としては50種類以上の身体的症状があります!!
仮面うつ病は、精神的な症状を上回るだけの不定愁訴(身体的症状)があるという点が症状の大きな特徴の一つです!
特徴2 精神的な症状が比較的軽い.
仮面うつ病は、身体的症状が精神的症状を隠してしまうと言いましたが、精神的症状自体(抑うつ気分や興味の減退 etc)が軽いケースが多いです!
ですので、より精神疾患を疑うことなく症状が進行しやすいんですね。
この特徴は、一見症状が軽くて良いようですが、うつ病は発見が遅れれば遅れるだけ重症化しやすく、
治療に時間がかかりやすくなるので一概に良いこととして捉えることは出来ません×
軽いというだけで、れっきとしたうつ病の精神的症状は見られているはずなので、自分の精神面の変化に気付くことも重要になってくるうつ病でもあります!!
うつ病 (大うつ病性障害) の診断基準となる症状を紹介します. 今やうつ病は、「5~6人に1人が生涯に一度はなる」と言われているぐらい身近な病気になっています!! ですが ”うつ病” と一口にいっても様々な種類のうつ病があり[…]
特徴3 身体的症状がパターン化している.
仮面うつ病の身体的症状は、理由なく慢性的に出る症状もありますが、”何らかの条件下で症状が出る” パターン化された症状もあります★
例えば下記のようなことです。
・”残業中”に頭が痛くなる.
・”会議の前”に激しい腹痛に襲われる.
・”苦手な上司といるとき”に耳鳴りがする.
これらのように ”○○” という条件が揃った時に、原因不明の頭痛や腹痛や耳鳴りなどの不定愁訴を引き起こしている可能性があります!!
そしてこれらは客観的に見ると原因不明の身体的症状のようですが、
”残業” ”会議” ”苦手な人と過ごす” といった、ストレス(精神的負荷)が引き金となっているんですね。
ですので、精神的な病であるうつ病と位置付けられ、うつ病の治療をしないと治らない症状なんです★
特徴4 働き盛りが特に発症しやすい.
働き盛りというと主に20代,30代,40代になってきますが、なぜこの世代に仮面うつ病が多くなるか?というと…
・そもそもストレスを受けやすい世代である。
・体の不調が多少あっても我慢して仕事をこなせてしまう。
この大きな二つの理由によって仮面うつ病になりやすいんです!
前項目でも言いましたが、仮面うつ病の症状はストレスが身体的症状を招くパターンが非常に多いです。
ということは自然と、ストレスを受ける量が多くなる現役世代が発症しやすくなります!!
体はまだまだ元気だとしても、ストレスが原因の体の不調にはかないません×
責任感や仕事の忙しさによって、少々の体の不調でも頑張ってしまうという点も仮面うつ病へと近づいてしまう大きな理由ですね。
そしてストレスと我慢を重ねて症状が重くなってきたときにようやく仮面うつ病にたどり着くのです!
そうなった時にはかなり重症化していることが多いので、20代,30代,40代という働き盛りの世代は、
仮面うつ病になりやすいことに加えて、発見に遅れて重症化しやすいということも特徴として言えます。
体にこんな症状が出ていたら相当危ないです→「体に表れるうつ病の5つの初期症状★こんな体の不調もうつ病が原因?!」
最後の一言
仮面うつ病という存在を認識していないと、”体の不調=うつ病” と中々結びつけにくいものです。
内科や外科の病院の先生でも知らない人は多いでしょう!
いくら精神的な症状は軽いとはいえ、うつ病の治療を始めて身体的症状を解消していかないことには悪化の一方です×
ぜひとも今回紹介した仮面うつ病の症状の4つの特徴は覚えていてくださいね☆