抗うつ薬の効果と副作用とは?【初心者でも分かる,抗うつ薬知識】

抗うつ薬の効果と副作用とは?
【初心者でも分かる,抗うつ薬知識】
 
うつ病の治療等で用いられる”抗うつ薬
 
ですが抗うつ薬のことをあまり知らない方からすると…
「精神的な病気に対してどうやって薬が作用するの?」
「なんだか副作用が強そう…」
といった疑問やイメージを抱くことでしょう!!
 
私も、重度のうつ病を発症し,医者から抗うつ薬を処方された時、同様の想いを抱きました!!
 
ですが精神的な病のための薬といっても、薬の作用の仕方や副作用などは他の色々な薬となんら変わりないんです○
 
そこで今回は、抗うつ薬のことをあまり知らない方へ向けて、
抗うつ薬の効果と副作用についての正しい情報” を分かりやすくお伝えしていきたいと思います♪
 
「5人に1人は一生のうち一度は発症する」と言われている身近な病気であるうつ病の治療薬について、ぜひ正しく認識してください☆
 
それではみてまいりましょう!
 
スポンサーリンク

抗うつ薬の効果と副作用について

 

● なぜ抗うつ薬はうつ病に効果があるのか?

首をかしげている女性

うつ病に抗うつ薬がどうして効果的なのか? を知るうえでまず必要なことは…

うつ病=心の病気ではなく脳の病気.

という考えを持つことです!!

 

うつ病のことを実在もしない”心の病気”と捉えているがために、薬が効くイメージが湧かないという部分は少なからずあると思います!!

 

下記の記事で詳しく書いていますが、うつ病は脳の神経伝達物質が異常をきたして発症する病気です。

参考記事→「心の病とは脳の病気のこと!! そもそも人間に心という部位はない×」

 

ですので「うつ病の治療=脳の神経伝達物質の異常を正常にすること」ということになります!!

 

それすなわち「脳の働きを正常にしてくれる薬=抗うつ薬」となるので、うつ病に薬が効くんですね☆

 

痛み止めや風邪薬なども作用すべき部位があるから薬が効くのと同じように、
うつ病も”脳”という異常が出ている部位があるからこそ、そこに作用して改善させることが出来るんです○

 

では「具体的に抗うつ薬にはどのような効果が期待できるのか?

見ていきましょう。

 

● 具体的な抗うつ薬の効果.

血糖値を測る機械や注射針

今回は初心者の方に向けた情報ということで書いていますので、抗うつ薬の中でも代表的な「SSRI」と「SNRI」という種類の抗うつ薬についての具体的な効果を説明していきたいと思います★

・SSRI

こちらは…

Selective:選択的

Serotonin:セロトニン

Reuptake:再取り込み

Inhibitor:阻害薬

という英語の略のことです!

 
SSRIについて細かく説明していくと、専門的な言葉が多く出てきて頭がこんがらがるので簡単に説明させていただきます○
 
まず、うつ病は「セロトニン」という別名”幸せホルモン”と呼ばれている、神経伝達物質の分泌量の低下が大きく影響しています!!
 
この「セロトニン」という物質がしっかり分泌されていれば、色々なことに対してやる気が出たり、日々の生活に楽しさを感じられたりします〇
 
ですが反対にセロトニンの分泌量が減ってしまうと、気力が起こらなかったり何をしても楽しさを感じられなかったりで、
うつ病発症のリスクが高まってしまいます★
 
こうしたうつ病を発症する引き金となる「セロトニン」の減少を食い止めるために、抗うつ薬(SSRI)を服用するというわけなんですね♪ 
▼あわせて読みたい▼

セロトニンの増やし方7選★幸せを感じるためにすべきこととは… 人間は幸せを感じるホルモンの”セロトニン”の分泌量によって、精神面が安定するか不安定になるか大きく変わってきます!! 私はうつ病と闘病して7年が経ちますが、症[…]

 

・SNRI

これは…

Serotonin:セロトニン

Noradrenaline:ノルアドレナリン

Reuptake:再取り込み

Inhibitor:阻害薬

の略のことで、うつ病へのアプローチの仕方に関しては、ほとんどSSRIと変わらないのですが大きく異なる点があります!!
 
それは、セロトニンと併せて「ノルアドレナリン」という神経伝達物質にもアプローチするという点です〇
 
「セロトニン」が気力の減退や楽しみ,喜びなどの感情の喪失に関係する物質に対して、
「ノルアドレナリン」は、集中力や思考能力の低下に密接に関係してくる物質です!
 
というわけでSNRIの抗うつ薬は、日常生活の気力の低下や感情の喪失と共に、集中力や判断力の低下などのうつ病の症状の改善にもアプローチします!
 
ただし、SSRIよりも広い範囲に作用するため、SNRIはSSRIよりも副作用のリスクが高いという側面もあります★
 
それでは次にその副作用について見ていきましょう。
 

● 抗うつ薬の副作用.

手に薬を出す様子

まず大前提として理解していただきたいことが…

・抗うつ薬に限らず、全ての薬に副作用は存在する.

・基本的に薬の効き目が大きいものほど副作用のリスクは高まる.

・技術の進歩であらゆる薬の副作用のリスクはどんどん下がってきている.

ということです!!

 

この点を理解したうえで、これから紹介していく抗うつ薬の具体的な副作用を認識するようにしてください○

 

抗うつ薬の副作用として主にみられる症状は…

不眠、眠気、頭痛、下痢、便秘、めまい、倦怠感、吐き気、口の渇き、食欲不振 といった症状です。

 

特に「SSRI」では、下痢,吐き気,食欲不振「SNRI」では、眠気,便秘,頭痛,吐き気などの症状が多く見られます!!

 

そして身体的な症状の他にも…

・落ち着きが無くなる。

・興奮状態になりやすい。

・イライラしやすくなる。

・不安な気持ちになりやすい。

というように、精神的な面でも抗うつ薬の副作用の症状が表れることがあります!

 

私はSSRIの薬を飲んでいましたが、実際に軽度な吐き気と食欲不振が副作用として出ました。

 

抗うつ薬は脳の神経物質に作用する薬なので、「え?こんな副作用も?」という、
うつ病と結びつきにくいような副作用が起こる可能性があることも理解しておく必要があるでしょう★

 

そしてもう一つ大きな特徴が、抗うつ薬による副作用のほとんどは服用し始めてから1週間以内に表れるという点です!!

 

紹介したように、抗うつ薬の特徴はあっても,他の薬に比べて何か特別こわい要素があるわけではないので勘違いしないようにしましょうね☆

▼あわせて読みたい▼

うつ病の適職 5選☆うつ病回復期の人におすすめの仕事とは? 私は7年ほど前に仕事 (過労等) が原因でうつ病を発症しました。 現在はかなり回復していますが、まだ闘病中です!! そんな私から今回、「うつ病の再発のリ[…]

 

最後の一言

私はうつ病の症状がひどい時、今回紹介したSSRIの抗うつ薬によって症状が少しずつ改善していきました〇

 

初めは私も抗うつ薬に対して、「本当に効果があるのか?」 「強い副作用がありそう」 などという勝手な印象を持っていました。

 

ですが実際には確固たる効果が見込め、副作用に関しても抗うつ薬だからといって何か特別な怖い要素があるというわけではありません×

 

「抗うつ薬はうつ病患者を救う立派な治療薬」という正しい認識をぜひ持ってくださいね☆彡

 

HSP歴30年の私”akutaka”が初めて執筆した本、その名も…
「HSP特有の生きづらさを軽くするための言葉」

HSPの専門家でもカウンセラーでも本の作家でもない素人HSPだからこそ伝えられる、生きづらさを軽くするためのリアルな言葉や考え方をこの本に凝縮しました☆彡

”HSP気質”を生きづらさの言い訳にしない人生を送りませんか?

 
スポンサーリンク
最新情報をチェックしよう!